VR用DJソフト「VINYL REALITY」がすごくたのしい。
毎日Oculusをひっぱり出し、慣れないターンテーブルをいじって遊んでいるけど、毎日あたらしい発見がある。
非常にたのしい。
DJの原点に帰れるステキな環境だと思うので、今日は良さを広めていきたい。
今日はVRでDJしてみた pic.twitter.com/Kvu27FVarw
— ✨私がういにゃんだ✨ (@ui_nyan) 2018年10月7日
こんな感じで遊べます
VINYL REALITYってなに?
VRの中でターンテーブルやミキサーをいじってDJして遊ぶ「DJシミュレーター」。
Oculus、Vive、WindowMRで動く。2000円。
Steamで買うのがおすすめ。
VINYL REALITYのここがすごい
機材がターンテーブルとミキサーだけ
VRとはいえ一応はPCDJなんだけど、おいてある機材がレコードプレーヤー。
頭出し機能とかBPMシンクとかの便利機能は一切なしの、超絶スパルタ仕様。
自分はこれまで「曲のつなぎなんてシンクボタン一発」みたいなに世界で生きてきたので、慣れるまでは同じBPMの曲をつなぐのも一苦労だったけど、それだけにつながったときの感動がすごい。
「うおおおおお2つの曲がぴったり同じリズムで重なったああああああ」みたいになる。
リアルなターンテーブル
VINYL REALITYに出てくるターンテーブル「SL-1200VR2」は、かなり実機を意識したいい感じの再現度。
初めて見たはずなのに初めて見た感じがしない!
操作性も「レコードを押さえて止める」「レコードを前に押し出す」「縁を回して微調整する」あたりの操作はツボを抑えてあって、すごく自然な感じで遊べる。
ちゃんと電源スイッチもあって、再生中に電源切ってゆっくり止める技も使える。もちろんバックスピンも使える。
ここまで来ると「VINYL REALITYで学んだ経験を、実世界のDJに活かす」もいけそう。
なにげに針がコンコルドっぽいのもいい。
レコードに溝がある
すごく重要。超重要。
この機能のおかげで「曲の展開や曲の残り時間をレコードの溝の濃淡から予想する」という技が使える。「いま再生中のレコード、もうすこしでレコードの溝が薄くなってるところに針が来るから、たぶん間奏が始まるな」みたいなのができ、非常に捗る。
操作性が直感的
だいたいの操作系が「掴んで動かす」で統一されているので、とくに操作方法を覚える必要がなくて便利。掴んで動かせるものにコントローラーを持っていくと、軽く振動で教えてくれたりするのもいい感じ。
あと、選曲するときにレコードをめくると振動するのも「わたし、今、Digってる!」という気持ちになるのですてき。
GUIをなるべく排除したアナログ志向
VRでよく見る「空中に浮かんでるインターフェース」を極力排除した作りになってるので、もう完全に現実世界のDJのシミュレーター。
あっVRだな、というのはレコードケースで選曲しているときの表示と、ピッチにコントローラーをかざすと出てくるBPM表示くらい。
ちなみにBPM表示は設定で消せるので、さらなるリアル感を求める人はぜひ。
↑これがジャマなら設定で消せます(たしか)
録音、録画、ライブ中継がしやすい
DJブースにカメラ切り替えと録音ボタンがついていて、DJプレイを録音できたり、PCに出力する画面をVR視点でなく俯瞰視点とかにできる。OBSかなんかでLive中継したりするときにべんり。
あと複数オーディオ設定するとヘッドホンの音とフロアの音を分けれるので、「録画・中継の音声はフロアの音だけ」みたいなのもいける。
録画・中継の機能そのものはないので、nVidia ExperienceやOBSとセットで使おう。
2000円でターンテーブル2台とミキサーとレコードが揃う
置く場所用意しなくていい!ホコリの心配もしなくていい!レコード片付けなくていい!すてき!
注意点
初見だとハマりそうな点がいくつかあるのでまとめ
チュートリアル
1.ピッチやフェーダーはスティックで微調整できる
チュートリアルに「ピッチをちょうど3.14%にしろ」というお題が出てくるので、そこはつまんで動かすよりも、つまんだあとにスティックで調節するとラク。
自分はこれ知らずに10分くらい悩んだので注意。
2.自分の耳のそばでコントローラーを握るとCUEとMASTERを切り替えられる
2台目のターンテーブルが登場した直後に「CUEをどうたら」というお題が出てくるので、そこでつかう。
現実世界のDJにない動きなので初めてだとハマるかも。
自分はこれ知らずに15分くらい悩んだので注意。
ピッチ(BPM)あわせをラクにするコツ
いきなりBPM180越えのハードコアとかアニソンを相手にターンテーブルしようとすると破滅します。
- あらかじめ他のDJソフトやツールで曲データのBPMを解析しておく
- BPM別でフォルダをつくってそこに曲データをコピーする
- 慣れないうちはヒップホップやハウスなどのBPM130以下で練習する
こうやってフォルダ分けして仕込むのじゃ
DJブースもっと低く/高くならないの?
DJブースの中心くらいにある取っ手をつかんで動かすと、高まったり低まったりする。
左側だけ動かすと掟破りの角度調整が発動する。
ここはもうちょっと頑張ってほしかった点
設定もっとほしい
「複数オーディオを設定するとどうしてもデバイス間でレイテンシーのズレが生じるので調節できたらなー」とか、「ターンテーブルのトルクの設定とか当たり判定の大きさとか変えられたらなー」とか。
対応フォーマット
m4a対応してくれーたのむー
日本語対応
日本語が化けるんじゃーたのむー
カスタマイズ
ここまでくるとロータリーミキサーとかアイソレーターとかほしいよね
スリップマットとかデッキの色も破綻しない感じで変えていきたい
アバター
Oculusのアバターに対応する予定があるけど、Oculusのアバターがかわいくなくてつらい・・・
VRMのモデルが動けばバ美肉DJ御用達ツールとしての道が・・・!
クラブDJのKawaii働き方改革。東京の自宅から大阪のリアルイベントにバーチャル出演したVtuber DJ MAiD ACiDライブレポート。 | SHARPNELSOUND Official web
↑こういうのがやりたい!
なお「4デッキ対応」「ターンテーブルの軸をひねるうごき対応」「レコードボックスの高さ調節対応」「日本語対応」は今後のアップデートで追加されるとのこと。たのしみ!
VINYL REALITY今後のアップデート予定(英語)
リンク
基本のBPMの合わせ方【1】準備〜実践まで | 超初心者のためのDJ講座
DJ’ing for Beginners – Basic Beat-Mixing, using Vinyl Records on Turntables
アナログでDJは初めてという人向けの教則いろいろ
ほかにもYoutubeあたりにいっぱい初心者用ビデオがあるのでおすすめ
VRが無い?Oculusはこちらでも買えます。
アナログじゃなくてもっとカンタンにDJしたい人はこんなのも↑